NYの話(2)ESCAの語源はラテン語で「食」です。

EscaologyのEscaはラテン語で食の意、-ologyは「学」の意。何とかologyが学になるまでには、それなりの評価をえなければなりません。なのでEscaologyは「概念」としております。NY市マンハッタンにESCAと言う名前のSouthern Italian Seafood Restaurantがあります。写真は丁度お店の前が工事中のときで、昼食を済ませて出てきたところです。ESCA photo

賞味期限と”Best Before Better After”

best before & trans fat 添付PDFは米国のSuper Marketで購入したインスタントカップ麺容器に表示されていたBest Before Better Afterです。日本語では賞味期限という表示が使われています。日本語表記はその期日を過ぎてからは食さない方が良いと解釈できます。しかし、英語表記はその期日まではBestであって、それ以降はBetterですよ、と言う意味にとれます。それよりも何よりも「期限」の概念はそこにはありません。「食の選択科学」であるエスカオロジーでは、言うまでもなく、賞味期限にモノの道理を導入してBest Before Better After  と表示したいところです。簡単な良い日本語は無いものでしょうか。ついでながら、トランス脂肪酸についてはゼログラムと表記されています。トランス脂肪酸とコレステロールの健康へのリスク(心血管疾患関連疾患)についてはどちらも量の問題です。量には濃度(含量)と総量があります。

DeNAが「DNA解析サービス事業」に参入

ネットビジネスとプロ野球で知られる㈱DeNAが「DNA解析サービス事業に参入」というNewsが報道されております<http://toyokeizai.net/articles/-/39337>。Business Targetは、個々人の遺伝子情報(DNAの塩基配列)をDatabase化→アルゴリズム構築→「おみくじ」の精度向上、という流れ構築にあるようです。識者からは、「金もうけに走るのではなく、国民の(人類の)共有財産という社会貢献的スタンスでないと色々と風当たりが強くて成就しえないであろう」とコメントされているようです。その根拠は、1)遺伝子情報は究極の個人情報(財産)である、2)塩基配列が分かったからと言ってどのような表現型(病気になりやすい体質)になるかまでは現時点では分からないことが多々あり過ぎる、3)そのために目下、Epi-Geneticsという研究が鋭意進められている、4)実際にDNA上の変異がなくても細胞ががん化することがiPS細胞研の山田教授らによって明らかにされている、などなど得られる情報の価値が現時点では限られています。重要な点は、Epi-Geneticsが将来大きく進展すると、DNA情報の集積物(Database)には大きな意味(価値)が生ずると予想される点にあります。そのときに、遺伝子情報が、自分自身のためにはなるとはいえ、営利目的に使われることになるという点がとても気がかりで、そのときの社会に素直に受け入れられる様な気がしません。皆さん、どのように想われますか?