Regulatory Science No.1

先日、国立医薬食品衛生研究所(国衛研)の重鎮と懇談する機会があり、認識を新たにすることがありました。—Regulatory Science (RS)という言葉の話です。何と、これは英語圏発ではなく、国衛研で生まれた和製英語であることが分かりました。ときの某所長が、研究活動の意味を明確にし、国民の健康にどのように役に立っているかを明示して、「元気のない研究員を叱咤激励」するために、発案された言葉、とのことです。その意味は「科学技術におけるBenefit(有効性)とのバランスを勘案しつつRisk(損失や被害)を低減する科学的概念」と説明されています。これは公益社団法人日本薬学会発行の「レギュラトリーサイエンスに係る教材や教育方法の開発に関する調査研究 教材案」(2015年3月)p.1からの引用です。賛同の拍手を送り、Global化させたい和製英語ではないでしょうか。→No.2では分かりやすい例を挙げたいと思います。