奥伊勢BSC第二回記念講演会「食品の機能性表示制度」終了
科学ジャーナリストでFOOCOMの編集長である松永和紀さんをお迎えして表記の講演会「食品の機能性表示制度:地域産業における意味と消費者が学ぶべきこと」を開催しました。56名の参加者で会場は満席状態でした。ありがとうございました。
ご講演のポイントは幾つかあります。情報が開示されると言う点では意味があるが、「それを誰が評価判断してどのように役立てるのか」という課題が浮かび上がりました。例えば、①トクホで安全性が問題になった機能性成分が市場に出てきている。②食経験の長さの中にサプリとしての市場経験がカウントされている。③疫学的データの取り扱いが極めてずさんである。
農産物についてはこれからの作業とのことであるが、地域の生産者にとっては「地理的真正」の方に関心があると思われる。一般消費者は急には賢くなれないので、これを啓発する非営利団体の活動が益々重要になると思われる。