食品とEvidence

Evidence-based Nutritionがいかに重要か、東大・佐々木教授著の「栄養データはこう読む!」をざっと読むだけで分かります。このEvidenceとは何でしょうか。端的に言えば科学論文です。それも査読されたうえでJournalに出ている論文です。一方で、論文?どうやって書く? という声を耳にする機会が増えています。どうやら、食品科学関係の若手の方々の間では論文書き環境が十分ではないようです。そのまた一方では、機能性表示食品が市場に出回って半年になろうとしています。表示の根拠はEvidenceであり論文です。論文は「実験研究した結果をまとめる」という観点からすると書くことが一義的に重要ですが、読み込んで嘘を見つけなければならない世情でもあります。こういった状況を背景に国衛研(国立医薬品食品衛生研究所)の先生方、食品化学学会の先生方と「食品科学研究のための基礎セミナー:食品とエビデンス」を企画中です。コメントなど頂ければ嬉しいです。