Regulatory Science No.2

分かりやすい例として《量(の概念)》を挙げたいと思います。これは、サプリメントや健康食品や機能性食材などという言葉と製品が市場に溢れている昨今の食生活において、専門家でない一般の方々に浸透させなければならない重要なモノの考え方です。

量(Amount)とは濃度と総量です。医薬品は特定の範囲内の量で薬効を期待することができ、それを大幅に超えると副作用が強くなり、毒物となります。つまり、あるモノがヒトに対して将来起こしうるリスクを科学的に調べその根拠を明示する科学—Regulatory Science—が根底を成しています。

体に良い、健康維持に意味があるというあるモノに対して、量のことを考えると、どのような判断をすればよいかわかってきます。謳い文句のように「効く」のであれば、量多くとると、よりよく効くかもしれませんが、弊害(健康被害)が発生することになります。

この自然界にヒトに健康被害を起こさないモノは存在しません。水も酸素も、そうなのです。→No.3に続く