DeNAが「DNA解析サービス事業」に参入

ネットビジネスとプロ野球で知られる㈱DeNAが「DNA解析サービス事業に参入」というNewsが報道されております<http://toyokeizai.net/articles/-/39337>。Business Targetは、個々人の遺伝子情報(DNAの塩基配列)をDatabase化→アルゴリズム構築→「おみくじ」の精度向上、という流れ構築にあるようです。識者からは、「金もうけに走るのではなく、国民の(人類の)共有財産という社会貢献的スタンスでないと色々と風当たりが強くて成就しえないであろう」とコメントされているようです。その根拠は、1)遺伝子情報は究極の個人情報(財産)である、2)塩基配列が分かったからと言ってどのような表現型(病気になりやすい体質)になるかまでは現時点では分からないことが多々あり過ぎる、3)そのために目下、Epi-Geneticsという研究が鋭意進められている、4)実際にDNA上の変異がなくても細胞ががん化することがiPS細胞研の山田教授らによって明らかにされている、などなど得られる情報の価値が現時点では限られています。重要な点は、Epi-Geneticsが将来大きく進展すると、DNA情報の集積物(Database)には大きな意味(価値)が生ずると予想される点にあります。そのときに、遺伝子情報が、自分自身のためにはなるとはいえ、営利目的に使われることになるという点がとても気がかりで、そのときの社会に素直に受け入れられる様な気がしません。皆さん、どのように想われますか?

食品の新しい機能性表示制度

新たな機能性表示制度が2016年4月までに施行されるというNews、皆さんご存知ですか。その検討会が6月26日に行われます。参加申し込みの締切り間際ですが、ご興味あるお方は添付資料をご覧になって下さい。そして、参加されたお方には是非とも感想などをお聞かせください。 Shoku.Kinosei.Hyouji(6.20.14)140618_kaisai

日本にもヘリコプターペアレンツ??

先週末(13日、14日)は、三重大学で「日経BPバイオテクONLINE Webmasterの宮田 満 先生」をお迎えして講義や討論会を行いました。14日の院生向けの討論会は三重大学と奥伊勢BSCの共同企画で、松阪牛弁当付きのLunch on Meetingでした。テーマは「グローバルなバイオ系人材に必要な事柄」で、幾つか重要なことを確認できました:1)「待ちの姿勢」が多い、2)挑戦意欲の学生が少ない、3)なので、グローバルを問題にする以前に課題がある、4)大手企業志向が強いわけではないが、親が「そんな名前の知らない会社ではなく大手に」と先生の紹介を断ってくる(「バイオ系企業のR/Dは大手よりも、中小が元気でやりがいがある」という宮田先生講義の逆現象)。日本でも、子供の頭上で(Helicopterのように)待機して何かあるとすかさず情報管理して子供の自主性を削いでしまうHelicopter parentsという米国事情が、何と大学で始まっていることを認識しました。宮田先生に参画頂いて機を見て「バイオ人材育成のための親子教室」を企画したいと考えています。

5/30/14 News&Topics

岐阜県笠松にある松波総合病院(社会医療法人蘇西厚生会)では北病棟の新設(岐阜新聞518日(日)14面と15面の全面広告)に合わせて「松波リサーチパーク(MRP)」を開設、529日にその開設記念講演会が開催された。①松波英寿理事長からは「医療におけるリサーチ(研究)の重要性」が熱く語られた。②松波総合病院が一般社団法人健康科学リソースセンターRECHS)の提携病院であることから、京大斉藤教授が「RECHSの最近の状況」を報告。③招待講演として三重大学医学部・登 勉教授から「基礎研究から臨床応用へ:地域医療機関の役割とMRPに期待すること」が行われた。④松尾がRECHS理事長として閉会の挨拶。なお、MRPの所長である林 慎先生が総合司会をされ、約100人近くのスタッフの方々が参集。盛会であった。(YM

5/25/14:Site Renewal, Finally

少しく時間がかかりましたが、Site Renewalにこぎつけました。何とかして自己更新できるようにと工夫して頂きました。タイトルのFinallyは「やっとこさ」と言う意味です。これからはEscaologyの真骨頂である「食の選択科学」だけではなく、目下首を突っ込んでいる団体のことなどで情報発信していきます。どの団体も「食」を無視することはできません。宜しくお願い致します。(YM)