保健学研究科での講義
藤田保健衛生大学大学院保健学研究科での講義を7月19日(水)に行いました。タイトルは「Regulatory Scienceに繋がるモノの道理 From Escaology」です。配布用PDF:最終版講義原稿(7.17.17)
藤田保健衛生大学大学院保健学研究科での講義を7月19日(水)に行いました。タイトルは「Regulatory Scienceに繋がるモノの道理 From Escaology」です。配布用PDF:最終版講義原稿(7.17.17)
2月13日(土)開催の「食品科学研究のための基礎セミナー:食品とエビデンス」は目下抄録集作成などの最終作業に忙しくしております。企画側の関心事は(1)先生方にはプレゼン時間が十分ではなく、(2)参加者の方々にその場でどの程度分かって帰って頂けるか、(3)交流会も討議の続き状態になるが、どの程度の方にご参加頂けるか、にあります。本音を言うと「イントロ(添付PDF)を事前に目を通して(予習して)来て頂き、直ぐにでも本論に入れれば、、、」などと思っております。お会いできるとの楽しみにしております。<a href=”http://okuise-bsc.com/wp-content/uploads/2016/02/e7ad8625208efa1ed7934a1bb4c96982.pdf”>YM基礎セミナーレジメ(2.8.16)</a>
1月27日4時から大阪グランフロント北館にあるナレッジサロンにて「女性の健康支援&BDHQ研修会」を行います。講演会ではなく10名程度のセミナーです。終了後に懇親会もあります。1.27セミナー(1.12.16)
食品の機能性表示以来Evidence-Based Nutritionが重要視されています。このEvidenceを支えるモノは科学論文です。このセミナーでは論文と言う実験研究発表の場について初心者の方々向けに食品化学学会と共催で基礎セミナーを開催します。日時は2016年2月13日(土)の午後1時から、津駅隣接のアスト津で行います。実験研究や論文(発表)に関わっておられる方々、特にこれから論文を書こうと思っておられる方には是非ともご参加ください。基礎セミナー趣旨プログラム案内(11.25.15)
On November 11 (2015), I attended a symposium “Wh…
Evidence-based Nutritionがいかに重要か、東大・佐々木教授著の「栄養データはこう読む!」をざっと読むだけで分かります。このEvidenceとは何でしょうか。端的に言えば科学論文です。それも査読されたうえでJournalに出ている論文です。一方で、論文?どうやって書く? という声を耳にする機会が増えています。どうやら、食品科学関係の若手の方々の間では論文書き環境が十分ではないようです。そのまた一方では、機能性表示食品が市場に出回って半年になろうとしています。表示の根拠はEvidenceであり論文です。論文は「実験研究した結果をまとめる」という観点からすると書くことが一義的に重要ですが、読み込んで嘘を見つけなければならない世情でもあります。こういった状況を背景に国衛研(国立医薬品食品衛生研究所)の先生方、食品化学学会の先生方と「食品科学研究のための基礎セミナー:食品とエビデンス」を企画中です。コメントなど頂ければ嬉しいです。
松永和紀さん著「メディア・バイアス:あやしい健康情報とニセ科学」(光文社新書)は元毎日新聞社の記者として活躍された女性ジャーナリストで、この著書で科学ジャーナリスト賞を受賞されました。佐々木先生も表題の著書で「情報バイアスと言う落とし穴」として情報バイアスとその怖さについて最後の締めくくりとして取り上げておられます(p.296)。—関わる要因としては①研究者(情報の生産者)、②売り手・マスコミ(情報の伝達者)、③読者・視聴者(情報の利用者)、の三点があり、これら皆が情報バイアスを生み出し、広めている。健康を支える「食」の情報なので、それぞれの立場で情報バイアスの存在に注意し、バイアスの発生源や伝達者にならないように注意しなければなりません。本物を追求するGEN srlを主宰する(CEO)Saito Yukakoさんのことも気にしてみてください。 http://www.gen.education/ja/
p.4の「EBN(*)と栄養疫学」から引用、改変—人間栄養学の基礎知識と栄養健康情報を正しく取捨選択できるすべを身につけておれば、幾つかの病気を防ぎながら毎日の食事を楽しむことができるはずです。でも人間栄養学のどの情報がどのような研究によって明らかにされたものであり、どれがそうでないかを見分ける方法を身につけていません。教わっていないからです。
(*)EBN:Evidence-based nutrition(根拠に基づく栄養学)
科学ジャーナリストでFOOCOMの編集長である松永和紀さんをお迎えして表記の講演会「食品の機能性表示制度:地域産業における意味と消費者が学ぶべきこと」を開催しました。56名の参加者で会場は満席状態でした。ありがとうございました。
ご講演のポイントは幾つかあります。情報が開示されると言う点では意味があるが、「それを誰が評価判断してどのように役立てるのか」という課題が浮かび上がりました。例えば、①トクホで安全性が問題になった機能性成分が市場に出てきている。②食経験の長さの中にサプリとしての市場経験がカウントされている。③疫学的データの取り扱いが極めてずさんである。
農産物についてはこれからの作業とのことであるが、地域の生産者にとっては「地理的真正」の方に関心があると思われる。一般消費者は急には賢くなれないので、これを啓発する非営利団体の活動が益々重要になると思われる。