栄養データはこう読む(佐々木敏先生の栄養疫学)から(4)

今回は「栄養データはこう読む」の内容に関する事柄ではなく、著者である佐々木先生の講演会のお知らせです。奥伊勢BSCは2013(平成25年)年9月に設立され、今年の春には平成28年度の総会ならびに記念講演会を三重県津市にて開催いたします。記念講演会の講師は佐々木先生にお願いしております。佐々木先生には三重県ご出身と言うこともあって快諾を頂いております。講演タイトルは「楽しく、おいしく、正しく(科学的に)どう食べるか」です。日程は会場の都合で確定はしておりませんが、6月10日(金)あるいは24日(金)の夕刻の予定です。3月中旬には確定した日程などをアップ致します。

2月13日開催「基礎セミナー」のイントロ情報です。

2月13日(土)開催の「食品科学研究のための基礎セミナー:食品とエビデンス」は目下抄録集作成などの最終作業に忙しくしております。企画側の関心事は(1)先生方にはプレゼン時間が十分ではなく、(2)参加者の方々にその場でどの程度分かって帰って頂けるか、(3)交流会も討議の続き状態になるが、どの程度の方にご参加頂けるか、にあります。本音を言うと「イントロ(添付PDF)を事前に目を通して(予習して)来て頂き、直ぐにでも本論に入れれば、、、」などと思っております。お会いできるとの楽しみにしております。<a href=”http://okuise-bsc.com/wp-content/uploads/2016/02/e7ad8625208efa1ed7934a1bb4c96982.pdf”>YM基礎セミナーレジメ(2.8.16)</a>

BDHQサポートセンター宮原富士子氏のセミナー予定

2016年1月27日(水)夕刻に大阪グランフロントにあるナレッジキャピタルにて宮原富士子氏のセミナーを開催します。話題は氏が理事長をしておられるNPO法人HAP(Healthy Aging Project for Women)の活動の数々のエッセンスを紹介頂きます。女性の生涯を通じての健康維持の知恵などを科学的に、薬剤師としての知識をベースに紹介頂くことになると予想しています。HAPセミナーでは女性が対象ですが、女性が健康であれば、必然的に男性も健康を維持できると思われますし、逆もまた然りです(?)。ただ、内分泌学的には、男性に比べて女性はホルモンの大波小波にさらされ、ときには劇的な変化を体験されます。そして、なおかつ男性よりも元気で長寿で、とても不思議な気持ちがします。単なる生殖生物学的な面だけではなく、ここまで進化したヒトのエピゲノムの絶妙さにひたすら驚異を感じています。今回は少人数のセミナー&意見交換会なので、人数制限がかかっておりますが、ご興味あるお方はお問い合わせください。では、良いお年をお迎えください。

″Oh Bento Labo″ by 松本希子さん

これは、お弁当コンシェルジュである松本希子さんがFacebookページのコミュニティ―として始められた日本全国の様々なお弁当の集大成です。よく見ると海外からのお弁当も収録されています。松本さんとのご縁は国連大学で開催されたWhy we should study foodのフォーラム(11月11日)後の懇親会でした。偶然にもご近所さんというご縁もあり、先日は南堀江の某カフェで意見交換しました。その折に贈呈された「みんなのOh! Bento」を拝読し、色々と思いついたことをUpして行こうと思いました。まずはそのThree Major Pointsです。

1)最初に結論です。「限られたSpaceをアレンジする」というコンセプトを感じることができ、生け花に通じるものがあります。一方は美意識であり他方はこれプラス食というアートです。一定の容積の箱(Box)と言う限られたスペースにこれらをどう入れ込むか、と言う発想に立つととても創造性の高い作業となることを認識しました。

2)武田英二先生の「ストレスを消す食事」を思い出し、「ストレス解消弁当」を企画してはどうでしょうか。

3)Health Scientistとしてコメントしようと思うことは殆どカバーされていることが分かりました。欲を言えば、佐々木敏先生の栄養疫学的コメント(囲み記事)があるVersionも考えて頂ければと思う次第です。

ではまた、忘れた頃に。

食品とエビデンス

食品の機能性表示以来Evidence-Based Nutritionが重要視されています。このEvidenceを支えるモノは科学論文です。このセミナーでは論文と言う実験研究発表の場について初心者の方々向けに食品化学学会と共催で基礎セミナーを開催します。日時は2016年2月13日(土)の午後1時から、津駅隣接のアスト津で行います。実験研究や論文(発表)に関わっておられる方々、特にこれから論文を書こうと思っておられる方には是非ともご参加ください。基礎セミナー趣旨プログラム案内(11.25.15)

食品科学研究のための基礎セミナー:楽しく論文を書きませんか(1)

食品化学学会・奥伊勢BSC共催セミナー開催のお知らせのFirst Circulationです。
セミナーの大テーマは“食品科学研究のための基礎セミナー:食品とエビデンス”です。

【主催】  日本食品化学学会と一般社団法人奥伊勢バイオサイエンスセンター(奥伊勢BSC)の共催

【開催概要】
・日 時: 2016年2月13日(土) 13:00~17:00(予定)
・場 所: 津駅隣接の「<a href=”http://www.ust-tsu.jp/access_parking/index.html”>アスト津</a>」(津駅には名古屋から1時間、大阪から1.5時間)
・参加費: 個人/団体会員(日本食品化学学会・奥伊勢BSC):1,000円
公的試験研究機関(非会員):2,000円
大学(非会員): 5,000円
企業(非会員):10,000円
・参加申込:日本食品科学学会HP http://www.jsfcs.org/ あるいは奥伊勢BSC事務局 s.takizawa@tsuji-seiyu.co.jp よりお申込み下さい。(定員50名。定員に達し次第受付終了)

食品とEvidence

Evidence-based Nutritionがいかに重要か、東大・佐々木教授著の「栄養データはこう読む!」をざっと読むだけで分かります。このEvidenceとは何でしょうか。端的に言えば科学論文です。それも査読されたうえでJournalに出ている論文です。一方で、論文?どうやって書く? という声を耳にする機会が増えています。どうやら、食品科学関係の若手の方々の間では論文書き環境が十分ではないようです。そのまた一方では、機能性表示食品が市場に出回って半年になろうとしています。表示の根拠はEvidenceであり論文です。論文は「実験研究した結果をまとめる」という観点からすると書くことが一義的に重要ですが、読み込んで嘘を見つけなければならない世情でもあります。こういった状況を背景に国衛研(国立医薬品食品衛生研究所)の先生方、食品化学学会の先生方と「食品科学研究のための基礎セミナー:食品とエビデンス」を企画中です。コメントなど頂ければ嬉しいです。